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15話 「これ、アヤちゃんの味がする」というユウマの甘い囁き

작가: みみっく
last update 최신 업데이트: 2025-10-22 11:00:53

 その手は、嬉しさと緊張で小刻みに震えている。ユウマが、この飲みかけのジュースを受け取ってくれるかどうか、彼女は不安と期待で胸が張り裂けそうだった。

 ユウマは、アヤが差し出したジュースを、じっと見つめた。彼の視線は、ジュースの飲み口に吸い寄せられる。透明なプラスチックの飲み口には、アヤの口紅の痕がうっすらとついていた。それは、彼女の柔らかく、艶やかな唇が触れた証拠。ユウマは、その痕を指先でそっとなぞると、アヤはびくりと身体を震わせた。

 ユウマは、そのジュースを、まるで特別な儀式を行うかのように、ゆっくりと受け取った。そして、アヤが口をつけた飲み口に、自分の唇を重ねる。

 アヤの心臓は、ドキドキと激しい音を立て、全身に血が巡るのを感じた。ユウマが、自分の飲みかけのジュースを飲んでくれる。それは、彼との間接キス。彼女は、その光景に、羞恥と歓喜で呼吸が止まりそうになった。

 ユウマは、ジュースを一口飲むと、アヤに甘く囁いた。

「ん……これ、アヤちゃんの味がする」

 アヤは、ユウマの甘い言葉に顔を真っ赤に染め、つい口に出してしまった。

「それ……ここにある……よ……」

 それは、ユウマが残念がっていたファーストキスのことだった。彼女は、その言葉を口にしたことを後悔する一方で、彼が自分を突き放すことを恐れていた。アヤは、ユウマに拒絶されるだろうという不安を抱えながらも、彼が間接キスを受け入れてくれたというわずかな希望を胸に、吸い寄せられるようにユウマに近づいた。

 ユウマは、そんな彼女の気持ちをすべて見透かしたように、机に座ったまま、両手を広げる。

「そうだね、おいで……アヤちゃん」

 その言葉を聞いたアヤは、身体が震えるほどの喜びを感じた。今までユウマに冷たくあしらわれていた分、この優しさが、彼女の心を深く満たしていく。彼女は、迷うことなくユウマの胸に飛び込み、その身体にぎゅっと抱きついた。ユウマの腕の中に包まれると、アヤの心は安堵と幸福感で満たされた。

 ユウマに抱きしめられたアヤは、彼の腕の中で安堵と幸福に満たされていた。そして、勇気を振り絞り、今までユウマに冷たくあしらわれていた唇を、ダメもとで捧げるつもりで、ちょこんとユウマに向けて目を閉じた。

 それは、彼女が予想していた優しいキスではなかった。

 下唇に吸い付かれ、そのままユウマの舌が彼女の口の中に入り込む。ねっとりと絡みつく舌の感触に、アヤの全身に電流が走った。今まで拒否され続けていた反動から、この突然の行為が彼女の快感を爆発させたのだ。

「んっ、ん……ハァ、ハァ……んぅ……」

 初めての経験に、アヤは甘い吐息を漏らす。ユウマの舌が絡みつくたびに、彼女の身体は快感に震え、キスだけで絶頂してしまうような、強烈な多幸感と興奮に襲われた。

 アヤは、ユウマの身体にぎゅっとしがみつく。もう二度と彼を放したくない。唇も離したくない。そんな強い欲望が、彼女の心を支配していた。

 ユウマは、アヤを抱きしめたまま、軽々と彼女の身体を抱え上げた。

「ひゃっ!?」

 アヤは、その突然の行動に驚きの声を上げた。普段の彼女なら、悲鳴を上げ、ユウマを蹴り飛ばしていただろう。だが、ユウマに完全に心を支配された今、彼女は何も抵抗することができなかった。それどころか、今まで拒否され続けていた反動から、ユウマに抱え上げられたという事実だけで、彼女の心は歓喜で満たされていた。

 ユウマは、アヤを向かい合わせになるように、膝の上に座らせようとする。膝に座るには、足を開かなければならない。その事実に、アヤの顔は羞恥心で真っ赤に染まった。しかし、ユウマのすべてを欲する彼女の心は、その羞恥心を上回る喜びと期待で満ちていた。彼女は、ユウマの膝の上に座るために、ゆっくりと、しかし自ら進んで足を開く。

 ユウマの膝の上に、向かい合わせで座ると、二人の身体は密着した。アヤの柔らかな頬と、ユウマの頬が触れ合う。その温かい感触に、アヤは幸福感に満たされた。

 そして、何よりも彼女を喜ばせたのは、ユウマがキスを受け入れてくれているという事実だった。彼女は、もう遠慮することはない。好きな時に、好きなだけ、ユウマにキスをすることができるのだ。

 ユウマの膝の上に座ったアヤは、柄にもなく我慢していた甘えたいという気持ちが爆発したかのように、ユウマにメロメロに甘え始めた。彼女は、今まで拒絶されていた反動から、ユウマのすべてを欲し、愛おしいと感じていた。

 アヤは、ユウマの顔に自分の顔を近づけ、キスをねだる。ユウマがそれに応じると、彼女は夢中になって唇を重ねた。初めての舌を絡ませるキスに、アヤは戸惑いながらも、ユウマの舌を追いかけるように自分の舌を絡ませる。

「んんっ……ん、んぅ……」

 彼女の口から漏れる甘い喘ぎ声は、ユウマの耳をくすぐった。

 キスを終えると、アヤは、まるで彼を愛おしむかのように、ユウマの首筋に顔を埋める。彼女は、自分の知る限りの愛情表現をしようと、ぎこちなく彼の首筋に唇を押し付け、そっと舌を這わせた。

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